こんにちは、みりんです。
今日は チーヴニング奨学金(イギリス政府奨学金)のエッセイ課題が今年から大きくアップデートされたので、その内容について少し触れようと思います。
🇬🇧 チーヴニング政府奨学金の概要
もしかしたら、ノーマークだった方もいるかもしれないので、簡単にチーヴニング奨学金の概要を説明します。
専攻分野:不問
支給内容:授業料(上限あり)・生活費・往復渡航費・到着手当・帰国手当・ビザ申請費用・チーヴニングのイベント参加旅費
支給期間:1年間
応募期間:例年8月〜10月
面接期間:例年2月〜4月
募集人数:未公表
応募ページ:https://www.chevening.org/japan
チーヴニング奨学金とは、イギリス政府がサポートしている「イギリスの大学院修士課程に留学する社会経験がある方を対象」とした奨学金です。
日本だけでなく、イギリスへの留学を希望する世界各国の留学生をサポートしており、現地では他国からの優秀な留学生と交流を持ち、留学後も横のつながりがあるチーヴニングネットワーク(コミュニティ)に入ることができます。
アメリカのフルブライト奨学金も有名ですが、イギリスであればこのチーヴニング奨学金もかなり有名。チーヴニング奨学生であることが、ひとつのステイタスにもなるぐらい著名な奨学金です。
📝 これまでのエッセイ課題(2022〜2024)
過去数年は以下の4つが出題されていました。
リーダーシップ・影響力
ネットワーク/関係構築
コース選択とキャリアの関連性
キャリアプラン(帰国後を含む)
字数は各100〜500語。
内容は「将来リーダーとしてどう貢献できるか」を中心に、質問が少し抽象的なものも多く、割と自由に書ける形式でした。
🆕 2025年の新エッセイ課題
今年も従来と同じテーマで、エッセイ課題は4問です。ただし、問い方が具体的なエピソード形式に変化しました。字数も100〜300語に短縮されたのが大きな特徴です。
従来の設問と比べると、具体的にこの項目について記載するようにという指示が追加されており、求められているものが明確で書きやすくなった印象を受けました。
リーダーシップ経験
→ 「ある出来事」を1つ選び、状況→行動→結果→学びを明確に説明関係構築と影響力
→ 特定の1つのプロフェッショナルな関係を詳しく説明(双方向の学びや継続性まで)コース選択と英国の優先分野
→ 自分の進学先を、英国政府の政策分野との関連付けが必須キャリアプランとインパクト
→ 中長期のキャリア計画を、自国や地域の課題解決とリンクさせて説明
✨ この課題アップデートから推測できること
しっかりとした深堀りに基づく、エピソードベースのストーリーテリング
英国政府の優先課題との整合性を強く意識して
個人の成長ではなく「国や地域にどう貢献するか」といった社会へのインパクト重視を示す必要あり
💡 応募を考えている方へヒント
過去の経験を STARメソッド(Situation, Task, Action, Result)で整理し、さらにその経験から学んだことを整理しておくと良さそう
応募前に必ず公式サイトで紹介されている「英国政府の優先事項」を読み込み、自分の分野との関連性を明確に
キャリアプランは「自分の夢」だけでなく、「自国の課題解決」という視点を必ず盛り込む
従来から、自国への課題にどう取り組むか、今までどんな経験をしてきて、どんなキャリアを歩むつもりなのか、というポイントは問われてきたのですが、今年度の課題を見ると、自分のストーリーをどう社会に還元するかがよりはっきり問われている気がします。
今年の課題アップデートは、チャンスでもあり難所でもあります。
実際にどう書き進めればいいか、回答構成や具体的な工夫をまとめた記事を公開しています。
👉 元奨学生が解説!チーヴニング奨学金エッセイ攻略
「何から手をつければいいかわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
締切まで1ヶ月弱ですが、挑戦する方はがんばってください!